土にふれること



form*nature = farm は兵庫県丹波市にあるとても小さな畑です

収穫が目的ではありません。

循環を知り勉強する為の畑です。


※マメ科の野菜とネギ属の野菜を混ぜて育てるコトにより土が豊かになることが分かりました。それらの成長途中の野菜を根ごと抜いてみるとよく分かります。 ネギ属の野菜の根にはたくさんの虫が集まっていたのです。これは虫の食べ物が根にある証拠です。虫たちは一心不乱に根に頭を潜らせていました。とてもかわいい姿でした。虫が集まるという事は生態系が出来始めているという事です。マメ科は誰もが知る空気中の窒素を土中に固定してくれる根粒菌と共生します。ちなみに蓄えた窒素は花を咲かし始める時期に使い始め、種を作るために一気に使い切ります。なので一番土の為に良いことは花が枯れ始めたころに茎を切ることで根にためた窒素は土に混ざります。一見かわいそうに聞こえますが全てやるわけではありません。全体の1/3程度をやります。自家採取の種なので2/3が収穫できれば代を絶やすわけではないので大成功です。

 

※土は自然と酸性に向かいます。中性に整えるためにはアルカリ性を入れる必要があります。化成肥料は入れませんのでどうしようかと試した結果一番成果が出たのが、刈草や野菜の残渣を土の上で自然乾燥させて、畝の上に綺麗に重ね並べ焼き、炭を土に混ぜ込むという事でした。草はもちろんですが、収穫の済んだオクラや黒豆等の太い茎や枝は炭になっても形が残るので菌の住処にもなり土を安定させてくれました。ちなみに土のPH度はそこに生える野草で判断します。

 

たとえば空豆の莢は空を向いてみのることや

たとえばトウモロコシの髭に蜜蜂がよってくることや、

たとえばミミズは毎日10gの土を食べ畑を耕していることなど、

 

土に触れることでたくさんの気づきがあります。

野菜がどう成長していつ収穫するのか。

土の中の生きものたちはどう循環するのか。

草は季節によってどう生え変わっていくのか。

 

そう、命の循環が見えてきます。

  

固定種・自家採種の種で

農薬を使わず、肥料を入れず、

草の力を借りた

自然栽培・草生栽培で

自然と遊び勉強するための畑です。

 

※必要に応じて植物性の堆肥を少量使うことがあります。

 


固定種・自家採種の種とは

簡単に言えば種を作ることが出来る種になります

一般に多く流通している種とは違い

種を育て次の世代に受け継ぐことの出来る

遺伝子が固定された種の事です

その種を採取し子孫をつなげていくこと

これが自家採種という事になります

発芽率が低いことや

成長スピードが種毎に違う事から

大量生産には向きませんが

それぞれの個性を強く感じることができます